構えのチェックポイント
相手には隙を与えず、こちらは常に攻めていける状態という正しい構えを習得したい。
鏡で、前や横、後ろからみた自分の構えをチェックしてみよう。
チェックポイント@
- 左手は正中線上に置く。
- 左手親指の付け根の関節はへその前で
- 体からこぶしひとつ離した位置へ
×悪い例
左手の位置が低く、剣先が上がっている
↓
左手の位置が不安定になることで、剣先の威力も落ちる
左手の位置が高すぎる
↓
竹刀の握り方が横握りになってしまい、正確な打突ができない
チェックポイントA
- 背筋をまっすぐに伸ばした自然体で立ち、重心の位置は体の中心の下
×悪い例
前のめりになって、左足のかかとが上がり過ぎている
↓
手打ち(手だけで打突すること)になることが多い
後ろへ傾いた姿勢になっている
↓
スムーズに前へ進めない
チェックポイントB
- 脇に紙を一枚はさむようなイメージで、脇を締める
×悪い例
脇があいている
↓
左手が不安定になり、正しい構えができない
左手の構える位置
正しい構えをとるためには、左手の構える位置をおおよそ正中線上に置き、へそから握りこぶしひとつ分あけた位置に固定する。
いつも左手の位置がしっかりしていると相手と攻め合いになっても、有利で正しい打突ができる。
体の中心線(正中線)上にあれば、横から左こぶしを押されても左手も体も両方動かず、安定した構えがとれる。
安定した左手を上から押すと、背筋やひかがみ(膝の裏のくぼみ)が伸びて正しい姿勢になる。
×悪い例
- 体が前傾姿勢で左手も体から離れすぎたところに位置している。
この状態で左こぶしを押されると、こぶしがグラつき、腰が引けて体のバランスが崩れやすくなる。
左手全体ではなく、左手親指の付け根の関節をへその前に。
左手を体の中心に置くことばかり考えてしまうと左手が中へ入りすぎて、窮屈な構えになる。
腕にゆとりがある正しい構えにするには左手全体ではなく、左手親指の付け根の関節をへその前にもってくる。
×悪い例
- 左手が中に入りすぎて、構えが窮屈である。
これだと腕に力が入って、打突がスムーズにできない。