空間打突[正面打ち]

剣道の基礎から、空間打突、正面打ちについて
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空間打突[正面打ち]

振り下ろしたときに、胸の筋肉を意識し、

肩の力は抜く

 

空間打突の稽古は、相手がいると想定して、面や小手、胴などの打突部位に打ち込んでいく。
上下振り斜め振りで覚えた正しい竹刀の振り方を練習に活用しよう。

 

正面を打つときの注意点

  • 左手はつねに正中線(体の中心線)の上を通るように握る。
  • 竹刀をしっかりと面の位置で止める。肩では止めない。

     胸と背中の筋肉で上腕(肘と肩の間)を止める意識をもつ。

  • 面の位置で竹刀を止めたときの左手は、みぞおちの高さで。

     右手は肩のやや下あたりにくるように。
     剣先は、前の壁に突き刺さる位置に先がくるように止める。

 

振り上げは、腕だけでなく背中全体の筋肉を意識すること。
自然に手の内がきまるように、面が当たった瞬間に背筋を伸ばす。
剣先を前の壁に突き刺すイメージを持って、竹刀を止める。
胸と背中の筋肉を使って、上腕を固定する意識をもつ。
左手はみぞおち、右手は肩のやや下あたりの高さでとめる。

 

  1. 中段の構え
  2. 左手が正中線からずれないようにして、背中全体で竹刀を振り上げる
  3. 左こぶしが額の前へきたら、竹刀を振り下ろしていく
  4. 左手が正中線から外れないように振り下ろす
  5. 面があると想定した位置で竹刀を止める。「めん〜」と大きな声を出す

 

一本をとるポイント

掛け声は「めん〜」。「め〜ん」ではない。

 

空間打突などで、打突する部位の名称を大きな声で言うときは、
息を短く、早く吐き、その勢いで発声するようにしたい。

 

例えば、息がゆっくり抜けていく「め〜ん」だと、
腕の振り下ろしにも勢いが欠け、速い打ちができない。

 

一方、息を短く、早く吐きながら発声できる「めん〜」なら
息を吐く勢いが、腕の素早い振り下ろしにつながり
打突にもスピードが出せる。

 

胴や小手も同様で、息を吐く勢いを使って大きな声を出すと
自然に竹刀の振り下ろしが速くなる。

 

正面の手の内

構えたときと同じになる

 

振り上げは、手首→肘→肩の順
振り下ろしは、肩→肘→手首の順で
共に動作は柔らかくおこなう

 

腕の力で振り上げるのではなく、背中全体を使って振り上げる。

 

右足を踏み出しながら、一拍子で振りかぶって打つ。

 

左手はみぞおちの高さ
右手は肩より少し下で止める

 

  1. 中段の構え
  2. 背中全体の筋肉で竹刀を振り上げる
  3. 左こぶしが額の前へ来たときに、竹刀を振り下ろしていく
  4. 振り下ろすときに左手が正中線からずれないように
  5. 剣先の延長は前の壁へ向ける

 

○良い例
正面を打った後の剣先の延長が、前の壁を指すように意識する

 

×悪い例
振り下ろした剣先が立ちすぎていると、天井を向いてしまう

 

○良い例
打突した瞬間は腰を入れて、背筋も伸ばす

剣先を引っ張られても体勢が崩れない

 

×悪い例
打突した瞬間に腰が引けている場合

剣先を引っ張られると、簡単に体勢が崩れてしまう

 

>>>空間打突[左面・右面打ち]

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