切り返し

剣道の切り返しの説明をします。
MENU

切り返し

手首の返しと、手の内に注意して
前後へ動きながら左右の面を打つ

 

切り返しは大切な稽古法だ。
・足さばき
・肩の使い方
・手首の返し
・手の内の使い方
・間合い
・呼吸法
・打った後のバランス
というような剣道の技術に必要なさまざまな要素が含まれている。

 

面受けの切り返しでは、一足一刀の間合いから正面を打ち
そのまま前へ進みながら4回、次に下がりながら5回
左右の面を打つ。

 

まず正面を打ちながら「めん〜」と大きく声を出した後に息を吸い、
その後は息つぎ無し(ひと息)で声を出しながら
左右面を続けて打っていく。
元立ち(打たれる人)は、竹刀をやや開いて、前後へ移動する。

 

面受けの切り返しで、打突部位を正しく打つことを覚えたら
元立ちが竹刀で面打ちを受ける、竹刀受けの切り返し練習に進む。
面受けの切り返しと動きは同じになる。

 

@:一足一刀の間合いで構える

 

A:大きく振りかぶり、「めん〜」と大きな声で言いながら正面を打つ

 

B写真Aで最初の正面を打った後は、ひと息で前後9回の左右面を行う

 

前へ出ながら左右の面を4回打つ

 

C面があたる瞬間には声を出す

 

面を打つ瞬間は、手の内を締めること

手首はしっかりと返す

 

打った後にバランスを崩さないように気をつける

 

D力を抜いて、肩を大きく、手首を柔らかく使う

 

下がりながら左右の面を5回打つ

 

E打った瞬間は前腕(手首から肘の間)の力を抜いて、手首を伸ばす

 

打ったときに、左こぶしの位置は正中線の上にくるように

 

B〜E:正面を打った後は、左右の面打ち。
前へ進みながら大きく4回、次に下がりながら、続けて大きく5回

 

F:下がりながら5回左右面を打ったら、いったん一足一刀の間合いにもどる

 

G:中段の構えをとり、大きく正面を打つ。
この後、再度前進しながら左右面4回、後退しながら左右面5回、
そして最後に正面を打つ。これが通常切り返しの1セットになる。

 

 

POINT
一本をとるポイント
大きな切り返しで剣道の肩をつくる!

 

剣道の肩とは、正確に、速く、鋭く打突するために必要な肩の働きのこと。
大きく肩を使い、何回も切り返しをすることで
自然と剣道の肩がつくられる。

 

肩と手首をリラックスさせて、大きく切り返しをすることで
手の内が冴え、速く鋭い打突をうむことができる。

 

「肩を使って大きく打て」という教えも
竹刀を振る動きを肩に覚えさせることが
どれほど大切かを表している。

 

面受けの切り返しの打突部位
右面
左面

 

左右の面の打突部位(P37参照)を、正しい刃筋で打突する

 

悪い例
手首が立ち、肩も力みすぎで剣先が立っている。
物打も打突部位に届いていない

 

左こぶしが正中線からずれた位置で打っている

 

良い例
手首がしっかり伸び、肩の力が抜け、左右面の打突部位に
正しく物打が届いている

 

竹刀受けの切り返しの打突部位
悪い例
打つ場所が高くなりがちなので、正しく左右面の打突部位を
打つように注意

 

良い例
左右面の打突部位を竹刀の上から打つ。
竹刀を狙うのではなく、面を打つ意識をもって

 

竹刀受けの切り返し
元立ちの竹刀の動かし方

 

@竹刀を立て、相手の打ちを引き入れる
左こぶしの動かし方は、@〜Bのように山を描くように

 

A左こぶしの移動範囲は、体の幅より内側。外へ出さないようにする

 

B脇をしめる
元立ちは、面を受けることが稽古になる。
常に相手の面を打ち返す気持ちでいること

 

悪い例
脇があいていて、左こぶしが体の幅から外へ出ている

1554名が手にした教士八段から学ぶDVD教材


切り返し

なかなか文章だけで伝えるのは難しい。
実際の動きを確認しながら習得するのが一番だ。


しかし、なかなかその機会や時間が取れない、良い動画の教材がないか?
と、問い合わせをいただくことも多い。
そこで、動画で解説されており、非常に分かりやすく、ポイントを押さえて学べる教材をご紹介しておく。


教士八段 香田郡秀先生の教材であるから、内容は素晴らしい。
実際の動きを観てしっかりと基本を身に付けつつ、香田先生の技も可能な限り盗んでもらいたい。


>>>個人技術のコツから、戦術や攻め方まで


スポンサーリンク

このページの先頭へ